プレスリリース

2018.7.26

東洋インキグループ、AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」を活用しボックス式果樹栽培の共同研究開始

株式会社ルートレック・ネットワークス(代表取締役社長 佐々木 伸一、神奈川県川崎市)は、東洋インキSCホールディングス(代表取締役 北川克己、東京都中央区)および東洋ビーネット株式会社(代表取締役社長 高木 新、東京都中央区)のアグリ事業にて、AI潅水施肥システム「ゼロアグリ®」を使用し、ICTを活用した果樹のボックス栽培の技術確立に関する共同の実証試験を、2018年8月より本格的に開始いたします。
ゼロアグリを使った果樹のボックス栽培は、国内外で初めての取組みとなります。今回の共同研究により、ゼロアグリにてデータに基づいた潅水施肥管理と土壌環境の制御を行うことで品質の安定化を図り、マンゴーをはじめとした果樹のボックス式栽培のパッケージ化を目指します。

【背景と目的】

ルートレックは、「農業に休日を!」というコンセプトを掲げAI潅水施肥システム「ゼロアグリ®」 を開発し、主にトマトやキュウリ、イチゴ等の果菜類の生産者を対象として、農作業の省力化や栽培 技術伝承、品質向上に貢献してまいりました。しかし、国内の農業問題として捉えられている担い手 不足や耕作放棄地問題の内訳として、果樹栽培は特に深刻です。果樹栽培者のうち、60歳以上の割合 は69.4%を占め、この10年間で農業戸数は30%近く減少しています(出典:農水省)。その要因と して、果樹栽培は特に作業の手間(整枝や袋掛け等)が多く、更に斜面での栽培を要する等、作業負 担が大きいことが考えられます。今後、高品質、高単価で販売可能な果樹栽培をICTやAIで支援し、省力化できる仕組みを作ることで、新規就農者支援や生産者の収益性向上につなげていきたいと 考えています。
東洋ビーネットが保有する圃場にて実施しているボックス栽培は、制限された培地(ポットや不織布 など)に植栽することで、養水分吸収を適正範囲に制御しながら品質向上を図る根域制限栽培のひと つです。樹体の小型化により収穫、摘花等の結実管理が大幅に省力化されるなどのメリットが多い一 方、樹勢や収量の維持が難しく、慣行栽培よりきめ細やかな管理が必要です。 今回の共同研究では、ゼロアグリを果樹のボックス栽培に活用することで、経験値に依存せず、安定した品質で果樹栽培を行う標準化をはかるとともに、将来的には、果樹栽培のノウハウをパッケージ化したビジネスモデルの確立を目指します。

【概要】

今回の共同研究では、東洋ビーネットが保有する埼玉県川越市の圃場においてゼロアグリを設置し、栽培データの取得と分析、果樹の生長に合わせた潅水施肥の自動化、土壌環境の見える化と制御を行います。その第一段階として、マンゴー栽培におけるデータ収集とその分析研究を通じて、マンゴーのボックス栽培の効率化、果実の高品質化及び品質の安定化を図るとともに、マンゴーのボックス栽培に関するノウハウの定量化、パッケージ化を目指します。今後、対象果樹を段階的に拡大していく予定です。

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【AI潅水施肥システム 「ゼロアグリ」について】

ゼロアグリは、一般的なパイプハウスでも使用できるAIを活用した潅水施肥システムです。各種センサーより得た日射量と土壌環境情報より、独自の栽培アルゴリズムを用いて、必要な潅水施肥量を算出、自動供給を行います。また、PCやスマートフォン等からリアルタイムに栽培状態を把握でき、これまでの「カンと経験」を反映した潅水施肥の調整も簡単に行うことができます。ゼロアグリの活用により、潅水施肥に関する90%の労働力削減、施肥量も慣行農法と比較して50%削減(当社比)、データに基づいた栽培技術の伝承等が可能です。また、潅水施肥の安定的な供給により、作物の根にかかるストレスをなくし、品質安定、収量向上にもつなげることが可能です。
◆ゼロアグリ 公式ウェブサイト http://www.zero-agri.jp/

【東洋インキグループのアグリビジネスについて】

東洋インキグループは1896年に創業した長い歴史をもつサイエンスカンパニーです。印刷インキ メーカーとして誕生し、インキとその原料である色材や樹脂で培った技術を元に幅広い製品群とソリ ューションを世界23か国で事業を展開しています。健やかな暮らし、心の豊かさ、持続可能な社会 の実現といった社会・生活者課題の解決に貢献すべく、Life・Communication・Sustainabilityの3 分野において幅広く事業領域(ドメイン)を定義しています。
アグリビジネスは、Life分野の事業ドメインの一つとして、東洋インキグループが力を入れている事業です。東洋ビーネットが生産・販売するフルーツブランド「あまみごえ®」の他にも、東洋アドレ株式会社(代表取締役社長 加藤 賢、東京都中央区)が製造・販売するクマザサ由来の天然材料製品「リオナチュレ®」シリーズの家畜用飼料や、東洋SCトレーディング株式会社(代表取締役社長 笹島 衛、東京都中央区)が販売する環境保全型農業トータルソリューション「Lioactiva™」シリーズなどがあります。
あまみごえ® 公式ウェブサイト http://www.toyo-b-net.co.jp/agri/

【東洋ビーネット株式会社について】

東洋ビーネット株式会社は、1968年に東洋インキグループの不動産事業からスタートし、その後、保険、トラベル、リース、バイオ、BtoC向け商品販売、そしてアグリビジネスへと事業領域を拡げ、みなさまのお役に立つ会社を目指して活動しています。茨城県つくば市のつくばバイオセンターにて検査試薬の開発を、埼玉県川越市の農場にて高級フルーツの栽培を行っており、収穫時期には直売所にて販売もしております。東洋ビーネットの詳細については、ウェブサイト(http://www.toyo-b-net.co.jp/)をご覧ください。

【AI潅水施肥システム 「ゼロアグリ」について】

2005年の創業以来、黎明期よりM2M(IoT)技術の研究開発を行い、産業機器やヘルスケア機器等、様々な業界へIoTソリューションを提供してまいりました。2010年に総務省の広域連携事業にて農業の見える化プロジェクトを実施し農業界へ参入、2013年よりAI潅水施肥システム「ゼロアグリ」を販売しています。2018年2月には、経済産業省が主催する第4回日本ベンチャー大賞農林水産部門を受賞しております。ルートレック・ネットワークスの詳細については、ウェブサイト(http://www.routrek.co.jp/)をご覧ください。

本件に関するお問合せ

株式会社ルートレック・ネットワークス
マーケティング・広報 中島
TEL: 044-819-4711
E-mail: mktg@routrek.co.jp

東洋ビーネット株式会社
アグリ事業部推進部
TEL: 03-3272-1009