お知らせ

2018.3.22

World Water Day(世界水の日)~水と農業について考える~

本日3月22日は、「世界水の日(World Water Day)」です。1992年ブラジルのリオデジャネイロで開催された地球サミットにて提案をされ、翌年の国連総会にて決定をされました。また本日より、国連総会は「水の国際行動の10年(Water Action Decade)」(正式名称は国際行動の10年「持続可能な開発のための水」/International Decade for Action “Water for Sustainable Development”)をスタートさせます。

水は生命・健康及び経済活動の基礎となる最も重要な資源の一つです。その水の「Sustainability(持続可能性)」の実現に向けて、ルートレック・ネットワークス(以下、ルートレック)はどのような役割を果たせるのか。

そこで本日、「水と農業」そして「ゼロアグリで実現する"持続可能な水利用"」について弊社の考えを示します。

【水】

日本は、国土の67%が森林に囲まれており非常に水に恵まれた国です。蛇口をひねれば安全な飲料水が出てくる。これが「当たり前」になっているため、水への関心は薄くなっていると思います。しかし、地球上の水の97.47%が海水で、生活用水や灌漑に使われる水は僅か2.53%です。(出典:国土交通省)そして、海外に目を向けると安全で美味しい水が飲めない子供たちがたくさんいます。本日UNIC※1が発表したところによると、現時点で20億人以上が、安全でない水を飲むことを余儀なくされています。45億人は安全に管理された衛生サービスを受けられず、予防可能な水と衛生関連の下痢症で命を落とす子どもは1日1,000人近くに上ります(引用:UNIC「水の国際行動の10年 – 2018-2028 世界的な水危機を回避するために」より)
※1 国連の活動全般にわたる広報活動を行う機関

001128291.png

地球上の水の量 出典:国土交通省

【水と農業】

この世界の水の使用量のうち約70%が農業用水として使われているのをご存知でしょうか。砂漠地帯では90%ともいわれています。また、多施肥による化成肥料の蓄積による土壌汚染も、水質に悪影響をもたらすと言われており、「農業」と「水」はきってもきれない関係にあります。30年後には世界人口は90億を超えると言われており、食糧需要は今後も増加していくことが予想されます。そのため、農業においてこの有限な水資源の有効利用を考えることは「Sustainability」の視点で非常に重要な課題だと思います。

農地に人工的に水を供給して栽培する事を「灌漑」と言います。世界の栽培面積の18%が灌漑による農地(出典:ICID)ですが、今後増加する食料需要に対応するためには、この灌漑農地を増加させて、且つ水の有効利用を行う事が非常に重要であると考えます。

【水と農業とIoT】

ルートレックは、この水と農業の課題をIoTで解決し、Sustainableな社会を目指していきます。ゼロアグリは、最も水を有効活用できる「点滴灌漑」に、IoTとAI技術により新規就農者でも使いやすくしている仕組みです。作物の生長や環境に合わせ、今まで生産者が「経験と勘」で行ってきた潅水と施肥を、IoTで実現します。ゼロアグリは各種センサーから取得した環境データを基に、AIを搭載したゼロアグリクラウド内で、作物が水と肥料を消費するパターンを分析します。これによって新規就農者でも熟練農家の栽培する作物の品質と収量に近づくことができ、また遠隔地より栽培の確認が行えます。

DSCN0098.JPG

IMG_0557.JPG

ベトナムでの点滴潅漑の様子

【IoTとSustainability(持続可能性)】

ルートレックが考える「Sastainability」の本質は何か?
それは”今後の世界を担う子供たちのためにルートレックができることは何か”ということだといえます。
長年、経験と勘による農業が地域社会を支えてきました。これによって、「承継に時間がかかる、休みが取れない」などにより、親の背を見た子供たちが、就農しないということも少なくありません。ルートレックは、今まで解決できなかったこの二つの課題をIoT製品であるゼロアグリで解決します。暗黙知を見える化し、更にAIで自動化へと発展させ、インターネットによりリモートでの確認・制御をも実現しました。

 IoTにより、農業で節水栽培を実現し、更に地域の子供たちの将来の職業として儲かる農業を実現すること、これがルートレックの考える「Sustainability」です。日本の地域の課題をIoTで解決し、そして日本の価値として、水不足が深刻なアジアの開発課題へと広くこの「Sustainability」の普及を目指します。